近年は、広島の画家たちが残したスケッチに着目しながら、主に広島の風景を題材にしています。
スマートフォンのドローイング用アプリを用いてスケッチをし、その画像をキャンバスに投影して描くという手法を用いて絵画作品を制作しています。聞きなれない制作方法かもしれないですが、広島の画家たちが描いてきた風景を、現代の方法を用いて自分なりに描きなおしていく試みです。
今回の展示では、ここ数年描き溜めているスケッチや新しく描いたスケッチをもとにした作品を発表します。どうぞご高覧ください。

手嶋勇気（TEJIMA Yuki）
1989年、北海道生まれ。画家。写実絵画の技法研究と制作を経て、即興的でドローイングのような絵画を制作する。現在は土地の歴史的な文脈や文化的な文脈に自身が接続される試みとして「風景」を主な題材として描く。
主な展覧会に、「VOCA展2022　現代美術の展望─新しい平面の作家たち」 (上野の森美術館、2022)、「個展:ひろしまスケッチvol.2」(EUREKA、福岡、2022)、「個展：ひろしまスケッチ vol.3」（ヱビデンギャラリー、広島、2022、企画：広島現代美術館）などがある。ディレクションに、「原民喜 -かすかにうずく星-」(ギャラリー交差611、広島、2018)。受賞に、「sanwacompany Art Award / Art in The House 2021」グランプリ