入野忠芳 − 不確かな行方 アートギャラリーミヤウチ|ART GALLERY miyauchi

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入野忠芳 − 不確かな行方

2024.7.26 fri - 2024.9.23 mon

10:00〜17:00(最終入館は16:30まで)

火・水曜日(但し、8/13, 14は開館)

代表作『裂罅(れっか)』にいたる様々な道 1958〜1975

広島の美術界で大きな足跡を残した入野忠芳さん(1939〜2013)の展覧会を開催します。
入野さんは、広島の美術家を顕彰するヒロシマ アート グラントの第3回受賞者であること(1985)からも伺えるように、その作品は高い評価を受けてきました。アトリエでの制作のほか、広島市現代美術館を設置するきっかけとなった広島市文化懇話会の委員を務めたり、広島拘置所の外壁の壁画を制作したり(1989、2009〜13)するなど、美術に関する幅広い活動も行ってきました。
1975年、第11回日本現代美術展で大賞を受賞したのが「裂罅(れっか)」シリーズの1点です。以後、同シリーズを発展させた「波動」「流形」「風成」のシリーズを展開しました。本展では、その記念すべき「裂罅」にいたるまでの入野さんの制作の変遷を、ご遺族所蔵の作品群の中からセレクトして紹介します。画家が自身のスタイルを確立するまでの格闘、創造の過程をご高覧いただければ幸いです。

本展は、当館が2023年度に実施した広島の戦後美術に関わる作品や資料のアーカイブワークショップ*において、入野氏が保管していた作品ファイルや文献を資料の対象にしたことが背景にあります。*広島市立大学の「広島芸術都市ハイヴ|Hiroshima Arts & City Hive」が「令和5年度文化庁 大学における文化芸術推進事業」の助成を受けて実施した人材育成事業プログラム

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入野忠芳 / IRINO Tadayoshi
1939年広島市東区生まれ、2013年没。1962年現武蔵野美術大学を卒業、1966年広島市にて入野美術研究所を開設。1975年に第11回現代日本美術展大賞、1985年に第3回ヒロシマ アート グラント受賞。自主企画として被爆周年に香川龍介、田谷行平と3人展「ヒロシマ50」(1995年)、「ヒロシマ60」(2005年)、「ヒロシマ70」(2015年)を開催(2015年は遺作出品)。1989年広島拘置所に全長約200メートルの壁画を制作、2009年から2013年春まで修復を手がける。少年期に起きた事故に続き被爆を体験した入野は、「崩壊と生成」をテーマに制作を続けた。

▶︎ 基本情報

入館料:一般500(400)円、学生300(280)円
※リーフレット付き
※同時開催展もご覧いただけます。9/2以降は一般300円、学生200円。各種割引きあり、詳細はウェブサイトへ

企画監修:出原均(アーツ前橋館長)
後援:廿日市市教育委員会、FMはつかいち76.1MHz、広島拘置所壁画保存の会

 

▶︎ 関連イベント

❶ 8月25日(日)14:30-15:30
レクチャー「『裂罅』にいたる様々な道」
講師:出原 均(アーツ前橋館長)
参加費:500円+観覧チケット 定員:15名(3F展示室内)

❷ 9月8日(日)14:30-15:30
レクチャー「入野忠芳作品の変遷について」(仮称)
講師:藤崎 綾(広島県立美術館 主任学芸員)
参加費:500円+観覧チケット 定員:30名(2F別会場)

❸ 9月15日(日)14:30-15:30
トーク「入野忠芳の制作活動について」(仮称)
登壇者:入野泰子 聞き手:今井みはる(当館学芸員)
参加費無料(但し要観覧チケット) 定員:30名(2F別会場)

❹ 8月11日(日)、8月18日(日)、9月1日(日)、9月15日(日)各日11:00-11:30
学芸員によるギャラリートーク(9/15以外は同時開催展の案内付)
参加費無料(但し要観覧チケット)

❶-❸は予約制、先着順
HPの申込フォーム、またはお電話、FAX、Eメールのいずれかにてお名前、参加人数、電話番号をご連絡ください。

詳細はこちら
https://miyauchiaf.or.jp/exhibition/irino/

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