ぎゃらりぃSARA | Gallery SARA
常設展示:大田耕治創作藍染作品展「冬の訪れ」
2024.12.3 tue - 2024.12.28 sat
11:30~17:00
日・月・祝:休廊
※冬期休業:2024年12月29日~2025年1月6日
「藍型抜染」×「和紙」
これまでも和紙にのりを置いて型染めをするという方法については、色々な方が作品を制作されていますが、藍型抜染の和紙染めは、おそらく初めての試みです。
和紙の強度などを心配しながら、試行錯誤を重ねて出来上がったのですが、制作をしながら感じたのは、和紙の意外なほどの強さと、布とは違った表面の質感の良さです。そして何よりも、時間をかけて繊維にしっかりと藍色を入れていくのですが、極端に濃くなることはなく、布に染め付けた時とは違う優しい藍色の表現が和紙染めの特徴だと思います。
ぜひ布の作品と比較していただいて、和紙特有のテクスチャー(質感)と、優しい藍色、何度も水や藍液をくぐってきた和紙の秘めた力強さを感じていただければ幸いです。
作家略歴 Profile
大田 耕治(おおたこうじ)Koji Ota
1953年 東京生まれ。大学では工学部光工学科で色彩を研究。その後、デザイン専門学校でインテリアデザインを学ぶ。設計事務所勤務後、地元広島に戻り美術系専門学校の設立に関わる。
1986年 藍染工房を設立し創作活動開始。当初はシルクスクリーンなどを用いたコンテンポラリーな作品をモダンアート展などに出展・発表しつつ、京都に通いながら伝統的な藍型染めを学ぶ。1990年代より、藍の色彩のみで表現する、「抜染型染」の技法を用いた独自のスタイルで作品を展開。展覧会出品・個展開催を続けている。
1994年:モダンアート展初出品 入選
1995年:静岡 富嶽ビエンナーレ展 入選
2002年:日本のアート展in Canada オタワ下院賞受賞
2004年:新美工芸展 初出品 新美工芸会賞受賞
2006年:新美工芸展 読売テレビ賞・ 新匠工芸展 初出品 新人賞受賞
2008年:サロン デュ ブラン JML賞受賞
2012年:新匠工芸展 会友賞受賞
2013年:新匠工芸会 会員推挙
2019年:新匠工芸会 会員賞
2021年:新匠工芸会 会員賞
・美術館展示:奥田元宋小由女美術館 広島県廿日市市ギャラリー
・ギャラリー個展:東京銀座 神戸 名古屋 京都 熊本県立伝統工芸館
・講演・講師:国営備北丘陵公園藍染講習会 青森市浪岡中央公民館で講演 広島邇保姫神社展示・藍染講習会
・百貨店画廊:小倉SOGO 小倉井筒屋 千葉SOGO柏店
現在、新匠工芸会会員