
Unité
コスターウス・シャヌ every bits,glimpses & fragments of beauty
2025.7.25 fri - 2025.8.2 sat
12:00〜17:00(月・火・水は休場)
もっと大きな何かの、ほんの一部。
私の中には、深く根づいたイメージ――いや、イメージというより、おぼろげな感覚のようなものがあります。
ほんの一瞬。それこそがすべて。かけらや端々。
私は、そうしたかけらや記憶のきらめき、断章のようなものをさまざまなかたちで身にまとっています。
写真やミクストメディアという表現を通して、一瞬の出来事が少しでも長く記憶に残るように。
私は、日常の何気ないものを丁寧に見つめ、写し取っています。
アナログとデジタル、どちらのメディアにも親しんで育ちました。その両方を作品に取り入れることは、私にとってとても大切です。
写真を通して実験を重ねながら、ひとつのイメージからいくつもの視点を引き出そうとしています。
私が見て、記録する風景は、必ずしも「真実」ではありません。
それは私のまなざしであり、私なりの世界の見え方です。そこには、私と他者、モノとの関係性が映し出されています。
この展示を通して、今この瞬間に、誰かの記憶の気配がふっと立ち上がる――そんな体験を、そっと手渡すことができればと願っています。
フランスからの交換留学生として現在、広島市立大学の現代表現領域に在籍し、
修士課程2年次の研究を行っています。
2024年にフランスのレンヌ第2大学を卒業し、美術学の学位を取得しました。
本展では、自身の作品世界の中で育まれてきた「断片」や「一瞬のきらめき」をあらためて見つめ、フィルム写真、映像、ミクストメディアを通して、その世界をたどります。