Unité
山本志帆「四角窓より、デルタの空白を望む」
2025.11.13 thu - 2025.11.23 sun
12:00〜17:00(最終日14:00まで)
※休廊日 11月17日、18日、19日
リフレクティング・ヒロシマ2025年プログラム EXHIBITION「山と海のあいだ」
山本志帆は、家の庭や裏山で日々行われている動植物の営みや人間への干渉、見えざる恩恵を敏感に感知しながら、制作を続ける日本画家です。彼女は昨年のプロジェクト参加を通して、太田川上流で行われていたかんな流しや、下流へ供給される土と養分をたたえた水が広島の発展に寄与した歴史など、古代から現代まで続く自然と人間社会の縺れて絡まる関係性について考察を深めました。山本は、川は必要な物資を船で運ぶ道としての機能だけではなく、豊かな生態系と人々の生業の場としての干潟を形作るパイプのような役割を担ってきた、と考えます。今展では、その消えてしまった干潟とそこで行われていた海苔作りから着想を得て制作した絵画数点と、集めた海苔を漉いて加工する工程と重ねて制作した手漉き和紙を主に展示します。
山本志帆
日本画家。1982年岐阜県生まれ。動植物と人間の関係性や種の絡まり合いに関心を寄せつつ平面作品を制作。近年は山と川の繋がりや営みに着目した絵画を制作することに加え、自宅周辺で採取したものや制作で出た屑、これまでの過去作品などを分解し、自宅の庭で再構築を試みている。主な展覧会に、個展「山をくずして」(galleryG/広島、Yoshimi Arts/大阪)、 個展「川の道」(K gallery)などがある。
リフレクティング・ヒロシマについて
異なる分野で活動するアーティスト、ダンサー、アートマネージャー、研究者が対話や実践を通して、相互に関わり合いながら、広島に根差した同時代的な表現の可能性を探究しています。
