この度gallery Gでは、大石彩加・川島桃香による二人展「[ ]、ストローク」を開催いたします。 絵画とテキスタイルという異なる表現を軸に制作を続ける二人は、それぞれの制作を通して、失われたものや定まりきらないものとの関わり方を探っています。対象と向き合うなかで何か確定的な答えを求めるのではなく、それらが内包する揺らぎや、変化してゆく過程そのものに目を向ける姿勢が二人の制作には通底しています。
本展タイトルの[ ]は、詩と読みます。二人は制作の過程で不在や受容について思考を巡らせるなかで、たびたび詩や詩的な言葉に立ち返ってきました。それらは何かを説明したり意味を定めるためというよりも、言葉にならない感覚や存在の輪郭をたどるための一 つの手がかりとして、それぞれの制作のなかに息づいてきました。そのため本展では詩という言葉をあえて記さず、[ ]という空白のままに残されています。
「ストローク」は、川島にとっては身体の動きが支持体に刻まれる一回性の身振りとその筆跡です。一方、大石にとっては、あらかじめかたちを定めず素材と向き合い、手を動かし、また見つめ直す、その行き来でもあります。それぞれ異なる手法を取りながらも、手探りで手を動かし続ける二人をゆるやかに結ぶ言葉として、「ストローク」がタイトルに据えられました。
会期中には、広島市を拠点に活動するコンテンポラリーダンサー・中西あいさんとのコラボレーションパフォーマンス、またNPO法人BEPPU PROJECTより家入健生さんを迎えたギャラリートークも開催いたします。ぜひご高覧ください。
関連イベント(予約不要・無料)
オープニングレセプション
日時|8/25(火) 18:00-
コラボレーションパフォーマンス ゲスト:中西あい(コンテンポラリーダンサー)
日時|8/29(土) 18:00-
ギャラリートーク ゲスト:家入健生(NPO法人 BEPPU PROJECT ディレクター)
日時|9/5(土) 18:00-
大石彩加 Oishi Ayaka
1998年島根県生まれ。2024年広島市立大学大学院 芸術学研究科 博士前期課程 染織造形修了。テキスタイル表現をベースに、主に繊維素材を用いた立体・空間表現を行う。形を与えてもなお弛み、揺らぎながら変化し続ける素材との対話を通して、つくることと手ばなすことのあわいに身を置いている。その中で、記憶・気配・執着といった定まりきらないものとの関わり方や受容のあり方を見つめている。
川島桃香 Kawashima Momoka
2000年広島県生まれ。喪失によって行き場を失った記憶や存在の着地点を探ることを主題に制作を行う。主に防炎・防犯フィルムなどの透明な素材を支持体とした絵画を制作するほか、詩、写 真、映像など複数の媒体を用いながら、不在となった他者との関係や、思い出へと変化していく過程にあるものについて考察し、その姿を物質化することを試みている。
