ふれる。と、つながる 持田健史×にしもとまゆこー無視覚造形作家と手で思考する作家の2人展ー はつかいち美術ギャラリー|hatsukaichi art gallery

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ふれる。と、つながる 持田健史×にしもとまゆこー無視覚造形作家と手で思考する作家の2人展ー

2024.9.21 sat - 2024.10.6 sun

10:00~18:00(最終入館17:30)

休館日 9月24日(火)、9月30日(月)

無視覚で造形する作家持田健史と手で思考する作家にしもとまゆこによる二人展

この度、持田健史とにしもとまゆこの二人展「ふれる。と、つながる」を開催いたします。

無視覚で造形する作家持田健史は、廿日市高校の出身、美術大学卒業後広告デザイナーとして活躍していましたが、38歳の時の自転車事故をきっかけに視覚狭窄が発覚し、50代で両目の視力を失います。予測不能の人生を歩みながら約20年、粘土を用いた造形を展開させます。持田の手から生み出される豊かな作品たちは、今を生きる持田自身の証、そのものです。

手で思考する作家にしもとまゆこは、芸術療法の考え方を取り入れた美術講師として、長年、福祉施設にて支援活動を行っています。関東から廿日市への移住、出産や子育てを経て再開した作家活動では、布による立体造形を中心に意欲的に創作発表を行っています。また、年齢や学歴など作家の背景と作品の見え方の関係にも関心を寄せており、疑問を投げかける作品も展開しています。

年齢も環境も異なる二人の作家は、廿日市、美術大学、児童の美術教室といくつもの共通項がありながら、これまで交わることはありませんでした。今回二人のゆかりの地でもある廿日市にて、初めて両者の作品を紹介いたします(にしもとの作品には実際触れることもできます)。

本展に「ふれる。」(見る、触る、知る、話題にする)ことにより、鑑賞者のまだ知らない自分自身と「つながる」機会となることでしょう。個性豊かな二人の造形世界をどうぞお楽しみください。

 

持田健史

1946年生まれ。広島県廿日市高等学校卒業後、武蔵野美術大学・造形学部視覚伝達デザイン学科卒業後、美術教師を務める。38歳で視野が狭くなり、将来全盲の可能性ありと宣告される。埼玉県盲学校専攻科卒業後、(鍼、灸、マッサージ)の資格を取得し開業。そのかたわら視力に頼らない創作活動を開始。「目で見えなくても、触ってみる、聞いてみる」をコンセプトに造形作品を精力的に発表。

 

にしもとまゆこ

廿日市市在住。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。布を使った立体造形をはじめ、絵画、詩、参加型アート、絵本等、幅広い表現方法で制作。人間の無意識に関心があり、芸術療法の考え方を取り入れた美術講師として、子どもから高齢者まで幅広い年代にアートの時間を提供している。広島県障害者文化活動支援事業をはじめ、ワークショップ講師を多数務める。

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