金木犀がふわりと香ると秋がきて、
山茶花の花弁がひらりと舞って冬がきました。
季節のうつろいを道に咲く花や風が運んでくる香りから感じる瞬間が好きです。
普段メインのモチーフとしているフクロウや爬虫類などのちいさな生き物と花を一緒に描くことにより、自然や生き物をより身近な存在として表現できるような気がしています。
今回は銅版画のメゾチントの作品に加え、今年から取り組んでいるドライポイントの作品も展示します。2つの技法がきっかけで、最近は面の表現と線の表現の間に興味が出てきました。
寒い季節にはなりますが、あたたかい陽だまりのように、ほっと息をつける空間になればと思います。
ご無理のない範囲でご覧いただければ幸いです。