岸かおる・中川晶子「Inside かのじょのすみか」 その他の会場(広島県内)|non-registered venues

岸かおる・中川晶子「Inside かのじょのすみか」

その他の会場(広島県内)|non-registered venues

岸かおる・中川晶子「Inside かのじょのすみか」

2025.4.5 sat - 2025.3.29 sat

10:00〜17:00

来場予約制
4月26(土)・27日(日)は加納実紀代研究会のため休廊

動物は安心して眠りを確保するため、外敵から身を守る場所を必要とする。
それは巣でありねぐらであり人間の場合は家/すみかとも呼ばれる。人間の場合は個々人が決まった、多くは固定されたすみかを持っている。
これまでの一般的な家族の形であれば、幼い子にとっての「すみか」とは、保護者がおり、温かい食事や安心が準備される場所だろうか。
母親にとっては、時には外で働きながらも多くの家事·育児を担い、際限のない労働を続ける場所だろうか。
父親にとっては、家族が満足に生活できるよう多くは夜遅くまで懸命に働き、帰れば妻の作った食事を食べ休む、ねぐらのような場所だろうか。

岸かおると中川晶子は、どちらも結婚し子を持つ作家である。
親子ほど年齢の離れた二人の間では、こと家庭や性的役割の話になると、明確な差異が生まれる。
それは世代間の隔たりなのか、個人の資質にすぎないのか、あるいは環境、属性といった背景によるものなのか。

岸は母性のあり方を問う作家活動に始まり、近年ではサゴリでのリサーチを通して、家父長制についての理解を深めてきた。
これまで日本で当たり前とされてきた制度の中で掬い上げた違和を、主婦として長年培ってきた手仕事を介し表現を行う。

一方、中川は旧来の家庭像からはやや変化した現代的価値観の中に作家としての軸を持つ。
多様性や新しい規範への刷新が求められる時代の最中、人々の中に無意識に継承され蓄積されてきた「システムの歪み」を、音声やごくありふれた日用品を用いて浮かび上がらせる。

本展では広島に生まれ育った市井の主婦である二人の作家の視点から、「すみか」に内面化された規範とその変遷を見つめる。
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アクセス

会場:加納実紀代資料室サゴリ 併設ギャラリー
住所:〒732-0051 広島市東区光が丘2-53 レモンハウス1階
レモンハウスの左外付け階段で降りてください。
広島駅新幹線口(北口)よりタクシー5分/徒歩25分
駐車場2台あり(予約時にお申し出ください。)
開室日時は予約時のご希望に添います。

予約方法

予約フォーム:https://docs.google.com/forms/u/0/d/1yJQNix1SFOj46Wb6SDMmPCTaPMS9y3WB2Wp-rvnvsbE/viewform
email:sagori.library@gmail.com
電話:090-7137-9576(サゴリ主宰、管理者:高雄きくえ)

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