手足の自由を失って、新たな楽しみが増えた水彩画。花の絵を長年描いていると、草花の話声が聞こえて来るようで、道端で立ち止まったり、花屋さんでも思わず振り返ったり。ゆっくりと進む絵筆には、花達がやさしく話しかけて来る、話しかけている自分もいる。草花のたくましい生命力に元気が出て、やさしさに心が和やかになる…。受傷26年、いつも側にいてくれた家族や友達、たくさんの温かな出逢いに支えられていることに、心からありがとう…。
久留井真理(くるい まり)プロフィール
1959年:広島県瀬戸内で生まれる
1977年:九州女子大音楽科中退
1990年:結婚10年ジョギングを始める
1993年:待望の大阪国際女子マラソンへエントリー
1994年:1月4日交通事故により頸髄損傷となる
1997年:リハビリを兼ね、絵を描き始める
2000年:4月広島中央郵便局にて原画展
2001年:10月Art Space HAPにて原画展
2004年:6月~8月安佐市民病院集中治療室・ロビーで原画展
2007年:11月~12月可笑屋にて原画展
2009年:12月ギャラリーパブロ(ピカソ画房)にて2人展
2014年:10月galleryGにて原画展
2017年:5月安佐市民病院にて原画展