宮島芸術祭 MAFIN(Miyajima Art Festival In the Narrative) その他の会場(広島県内)|non-registered venues

その他の会場(広島県内)|non-registered venues

宮島芸術祭 MAFIN(Miyajima Art Festival In the Narrative)

2025.4.26 sat - 2025.5.25 sun

9:00〜17:00

会場:宮島弥山大本山 大聖院 (住所:〒739-0592 広島県廿日市市宮島町210)

本展は、宮島の歴史ある寺院・大聖院を舞台とした3組の現代アーティストによる展覧会である。
古代より島そのものが神として信仰の対象とされている宮島。島の寺院・大聖院は、宮島で1200年の歴史をもち、空海によって開祖されたという。厳島神社の背景に広がる弥山に灯された祈りの火は、1200年、絶えず世界を照らし続けている。翻ってわたしたちも、火の燃える間、照らされ続けているのだ。
2025年、被爆80年を迎える。広島は、復興という名のもとに平和の言葉を語り継ぎ、歩みを進めてきた。一方で世界は、現在もいたるところで痛みが止まらない。地政学は最新の傷を更新し、途方もない病を前に、常に絶望の底を揺らぐ。「いま」という地平で、わたしたちは何を手繰り寄せるべきなのだろうか。弥山の消えずの火は、広島平和記念公園の「平和の灯」の火種となっている。火は「エネルギーの一瞬の現れ」であり、形を持たず、燃えるものがなければ消える。これは「無常」や「流動性」とも通じ、人の生き方や思考にも比喩的に結びつく。単なる物質的な現象を超えた、「変化し続ける存在」なのかもしれない。
『風景には、はじまりと終わりがない』と語ったのは、参加アーティストのひとり、康 夏奈だった。宇宙的な観点から見れば、自然の循環、生死のサイクルには、はじまりと終わりがない。はじめと終わりの境界線を脱臼し、状況や現象を結び直すこと。本展は、風景の拡張のように、芸術と鑑賞者、ひいては社会への関係を漂白し、実験と実践の始まりと終わりの間をただようことからはじめる。作品を通して、普遍的な平和の希求と生きることの根元を問いながら、改めて、希望へと橋をわたしなおすものだ。

参加アーティスト:康 夏奈、久保寛子、Chim↑Pom from Smappa!Group
キュレーター:戸塚愛美
マネージングディレクター:沖一成
プロジェクトコーディネーター:松元滉之介
宮島実行委員会実行委員長:イタイミナコ
主催:宮島芸術祭実行委員会
後援:一般社団法人宮島観光協会
協力:森智秋、飯塚俊哉、ArtTank (小平悦子+近藤俊郎)、吉田貴子、gallery G、涌井智仁、中村紗千、井上知子
浅野堅一、HARO WORKSHOP
お問い合わせ:宮島芸術祭実行委員会 info@mafin.jp

 

公式サイト:https://mafin.jp/

 

大聖院は、毎日8時、13時に読経を行っています。
読経中は静かにお過ごしいただき、互いに心地よい空間を保てるようご配慮をお願いいたします。

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