「トライのユライ」
2009年春、ソウルのギャラリー「ジノ・コンガン」にてドライ展が開催された時。
ソウルの居酒屋で韓国のアーティスト達とマッコリを飲み交わしながらの会話で
”ドライ”の命名について聞かれた。
そもそもは2003年、奥田秀樹、久保田貴美子、福島俊をの3人が、
立体、平面、インスタレーションの3つのジャンルのコラボレーションにより、
実験的な表現を行うということで、ドイツ語の”3”からDrei(ドライ)と命名したのである。
しかし2006年に加藤宇章が、また2007年には鳥谷部圭子が参加し5人になったため、
その”3”には意味がなくなってきたところである。
再びソウルの居酒屋。
韓国語でドライという言葉はなけど”トライ”はあると。
そしてその意味は”石頭の子ども”転じて”ちょっと変わった人”。
それを聞いたドライのメンバーは一斉に「これだ!」と思った。
皆、変に自覚しているのだろう。その場で即、「次回のドライ展は”トライ”に変えよう」
ということになった。というわけで2009年より”トライ”として再出発した。
TRY、より実験的により挑戦的な表現を追求していく個のコラボレーションとして。
ちなみにトライを漢字で書くと”虎威”(?)。
虎の威を借る狐かもね(笑)
というわけで、今回は「祝♪トライ10周年」!