資料整理やアーカイブ構築を進めていく上で、現物の作品や関連資料を長く活用していくための「保存修復」も念頭に置く必要があります。美術系の大学でも技法や材料研究に比べ専門のコース以外では保存修復に関して学ぶ機会は多くありません。また、作品の保管場所は美術館といった環境が整えられた場所だけではなく、個人の自宅や会社など様々な環境下にあり、特に日本では湿度の問題を抱えています。本講座では、誰もが作品や資料の保有者になる可能性があるなか、基礎知識として保存修復について学ぶことを目的とします。講師には兵庫県立美術館の保存修復グループの学芸員・岩松智義氏をお呼びし、今回は主に油彩作品の保存と修復に大切な環境、道具、技術、予防などを学んでいきます。
[日時]
10月15日(日) 14:00-16:00(2h)
[場所]
アートギャラリーミヤウチ(広島県廿日市市宮内4347−2)
参加費:無料
定員 :10名程度(先着順)
受講対象者:作品を所有している個人の方、芸術系の学生、アーティスト、その他文化芸術関係者
お申し込み先:https://forms.office.com/r/fDHVxKfqJu 定員に達したため募集を締め切りました。
申し込み期日:10月13日(金) 定員に達し次第締切
[講師プロフィール]
岩松智義(兵庫県立美術館 保存修復グループ)
東北芸術工科大学で西洋絵画修復を学び、2004年に大学卒業とともに渡独。ドイツの美術館にて絵画保存修復の研修を経て現地の大学に進学し絵画、彩色木彫、現代美術の保存修復を学ぶ。大学院修了後にフリーランスの修復家として活動。2017年に帰国し、2019年より現職。
[クレジット]
企画・運営 アートギャラリーミヤウチ