中丸雪生と交友の画家たち 公益財団法人 泉美術館|Izumi Museum of Art

公益財団法人 泉美術館|Izumi Museum of Art

中丸雪生と交友の画家たち

2023.4.22 sat - 2023.6.11 sun

11:00~17:00(入館は16:30まで)

一般:500円(400) / 学生:250円(200) / 中学生以下:無料 ※()内団体料金

スペシャルトーク 「中丸雪生と丸木位里」

講師:岡村幸宣(原爆の図丸木美術館学芸員)
日時:5月14日(日)14:00~
場所:泉美術館展示室
参加希望者申し込み制(20名)

※お申し込みなど、詳細は美術館にお問い合わせください。
※展覧会チケットが必要です。

現在の広島市安佐北区安佐町飯室に生まれた中丸雪生(1893-1968)は、大阪、東京、京都などを転々としながら絵画を本格的に学びます。家業を継ぐために画家への道は断念しましたが、自身の夢を託すかのように、生涯を通じて多くの芸術家と交流し、物心両面からその活動を支えました。その一端は、中丸家に残された美術作品や書簡類などからうかがい知ることができます。

 

同郷の画家である丸木位里が少年時代、通学路沿いに、いつも描きかけの絵を三脚にかけている家がありました。それが中丸邸で、位里はその上手さに強く刺激されたといいます。「飯室村には中丸雪生君がおった。(中略)中丸君の絵は小学校の頃わたしを感心させ、驚かせたものだ。」とのちに述懐しています。

 

中丸雪生は同じ飯室出身の丸木位里、中谷ミユキ、佐々木邦彦らの支援にとどまらず、近隣の広島市、千代田町(現・北広島町)、向原町(現・安芸高田市)といった県内出身の画家たちとも親しく交流しました。日本美術史の中でも重要な位置を占める靉光をはじめ、日本画家では、船田玉樹、浜崎左髪子、和高節二らの佳品が残り、中丸氏との親交が偲ばれます。

 

本展覧会では、わずかに残された中丸雪生の絵画作品、画稿や資料などを展示するとともに、交友のあった画家の作品や書簡類などの公開を通じて、広島の美術振興を陰で支えたその功績を紹介します。

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