SLAPアーティスト招聘プロジェクトvol.2 福田惠 『一日は、朝陽と共に始まり、夕陽と共に終わる』 スラップ / SLAP

スラップ / SLAP

SLAPアーティスト招聘プロジェクトvol.2 福田惠 『一日は、朝陽と共に始まり、夕陽と共に終わる』

2023.4.29 sat - 2023.8.6 sun

10:00〜21:00

無料(コワーキングスペース tovio内の展示のみ観覧料550円)
※各種イベントは有料

Setouchi L-Art Project(SLAP)は、2023年4月29日(土)から8月6日(日)まで広島県在住のアーティスト、福田惠による新作個展「一日は、朝陽と共に始まり、夕陽と共に終わる」を、iti SETOUCHIで開催致します。

 福田は、主に写真やインスタレーションなどを用いながら、自然と人工、個と社会、生と死を規定する枠組みをテーマとした作品制作を行ってきました。本プログラムで発表する作品は、広島市出身である福田が2011 年の福島第一原発事故を契機にして、私たちの日常を支える核とエネルギーの問題に向き合い、世界各地で取り組んできた代表作の一つです。

 本作は、日用不用品と太陽光によって構成されるインスタレーション作品です。ソーラーパネルを用いた独自のシステムから、その日その時に太陽が作り出すことのできるエネルギーのみを反映して、作品の中の電飾をはじめとする様々な装置が稼働します。iti SETOUCHIでの展示に際しては、福山市を拠点とする企業との連携に基づいて日用不用品の収集とソーラーシステムの構築にあたりました。

 福田のプロジェクトは、いわば私たちの社会と時代を反映する都市のジオラマを構築しようとするものであり、都市の縮図としての複合施設「iti SETOUCHI」で発表されることにも意義があります。

本展を通じて、古来から連綿と続いてきた人間の生と太陽との関係について、現代の都市文化を支えるエネルギーの在り方について、そして私たちが生きる未来の世界について様々に考えを巡らす機会が得られることでしょう。

SLAP総合ディレクター 菅亮平

 

福田惠 FUKUDA Megumi

1976年広島生まれ。広島市立大学大学院芸術学研究科修了。ハノーバー専科大学にて藤原信氏、ベルリン芸術大学にてレベッカ・ホルン氏に師事。在独12年を経て2016年に帰国後、安田女子大学家政学部造形デザイン学科専任講師(現職)。日本、ドイツ、アメリカ、台湾など、国内外での個展、グループ展、レジデンス招聘多数。近年では、広島の歴史を背景に、未来の文化的土壌から現代に生きる私たちの人生をどのように豊かに形成でき得るのかという問いから、様々な専門家が交錯するための異分野間プラットフォームとして、コレクティブ「イエロー・リバー・カレッジ」を主催している。

http://www.megumifukuda.sakura.ne.jp/

 


※この展覧会はHiroshima Art Galleries Week 2023に参加しています

HAGWウェブサイト https://hagw.jp/

PAGE TOP