川畑太輝スケッチ展『茅葺き職人見習いの日常』 Yoyon堂|Yoyondow

Yoyon堂|Yoyondow

川畑太輝スケッチ展『茅葺き職人見習いの日常』

2024.10.1 tue - 2024.12.29 sun

【12月オープン日】 12/1(日)• 12/8(日)• 12/22(日) 10:00〜14:00 入場無料

※別日をご希望の方はメールにてご相談ください

遊動的生活で見たものを絵日記のように描いた

【川畑 太輝さん プロフィール】
茅葺き職人見習い 3 年目。
1998 年大阪府堺 市生まれの 26 歳。
2016-2020 和歌山大学システム工学部
2020-2022 滋賀県立大学大学院環境科学研 究科
2022- Earth Building 入社
大学で6年間建築を学び、学生時代に参加したワークショップで茅葺き屋根に出 会う。生物の棲み処に重要な草原で生えた茅を刈り取り草原を保全し、その恵みを 使い手仕事によって人間の棲む屋根をつくりあげていくプロセスがとても魅力的 で、自分がつくっていきたい(残していきたい)建築の在り方だと感じました。そ の後、ワークショップに参加したときに居た沖元太一という親方に出会い、弟子入 りをしました。
現在は、広島県東広島市を拠点として、全国的に無くなってきている茅葺き民家 を求め、九州から東北まで全国各地の現場に赴き、茅葺き屋根の修繕を行っていま す。様々な職人さんと共同生活を送り屋根をつくるこの生活の在り方はまるで遊動 的生活のようで、先輩職人だけでなく、現場ごとに出会うお施主さんからもたくさ ん学びをもらう日々を送っています。現場での学びや、茅葺き職人の日常的な風景 といった見習い期間で出会う日々の断片のスケッチを描き絵日記としています。
茅葺き職人の見習いをはじめて 3 年目、そしてそこで出会うを風景を描き始めて 3 年目を迎えます。約 3 年間の間描いてきたスケッチの一部を今回 Yoyon 堂で展示 できる機会をいただけたことに感謝しています。後半では展示する絵の入れ替えも 予定してますので、是非ご覧ください。今回展示するスケッチは、広島、岡山、兵庫、 佐賀、熊本、新潟の現場で描いたものです。日本の気候や文化も多様であるように、 茅葺き屋根も茅の種類や屋根の形などが実に多様な世界であります。
川畑太輝さんインスタグラム ▷▷▷  @taiki_sketch

ARTWORK

吉村家住宅 / 鉛筆

佐賀市にある「吉村家住宅」という重要文化財の現場。とても長かった現場で、様々な職人の方に教えていただき、たくさんの学びがあった。ここでは、屋根だけでなく、下地の垂木などの構造材の交換も行った。

現場竣工 / 鉛筆

東広島市の現場が竣工した際の正面側からのスケッチ。目の前にはお施主さんが毎日丁寧に管理されてる田んぼが広がり、庭木などもうつる。この地域にとって一つの象徴的な存在となっている民家である。

倉敷の茅葺き民家 / 鉛筆

(紙に記載のため説明は省略)

屋根鋏 / ドローイングペン,色鉛筆

茅葺き屋根の仕上げに使う屋根鋏をはじめて手にした日。新潟燕三条の目黒さんという鍛冶屋さんがうった鋏。一生モノである。

阿蘇茅葺工房初代 / 筆ペン

茅を刈る研修が、産地である熊本県阿蘇市で行われた。その際に、阿蘇茅葺工房の初代で現役の茅刈り職人の方(97歳!) から茅を刈る方法を教えていただいた。説明で聞いても実際にやってみるとなかなか難しいことがわかった。初代の姿は、阿蘇の自然と身体とが一致しておりその風景がとても美しかった。

稲藁拵え作業(上) ・ラーメン屋(下) / 筆ペン

茅葺き屋根の軒につかう稲藁をすぐって、決まった厚みの束にしている作業の風景である。この作業をした次の日は休日だったので、先輩と宿舎の近くにある佐賀ラーメンを食べた。下の絵はその店内の様子である。

佐賀の茅葺民家 / 筆ペン

出張先の佐賀市内で見つけた2棟の茅葺き民家。佐賀の茅葺き民家は、小さくてまんまるとしている。下の絵は茅葺き屋根にトタンが被っている民家である。

現場竣工 / ボールペン

広島県東広島市の現場。3面の屋根を葺き替えた。今も居住されている民家である。

展示風景

仕事風景

川畑太輝さん

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